… … …(記事全文3,373文字)<米長期金利が急伸でも崩れない金相場>
COMEX金先物相場は三角持ち合い相場を形成している。昨年10月30日の1オンス=2,801.80ドルをピークに上値は切り下がっており、直近では1月10日の2,735.00ドルが高値担っている。一方、11月14日の2,541.50ドルをボトムに下値は切り上がっており、直近では12月19日の2,596.70ドルが安値になっている。「上値の重さ」と「下値の堅さ」が共存しており、売買パワーが拮抗していることが確認できる。
【COMEX金先物相場(日足)】
一般的には、米金利上昇環境における金相場は値下がりする傾向が強い。足元では米長期金利が4.8%水準まで上昇しており、無リスクの米国債でこれだけの利回りが確保される以上、金利を生まない金市場に資金を滞留し続けることは、機会コストの増大を招くためだ。実際に米長期金利の動向を重視する投資家は、金相場に対して弱気には転換していないものの、強気スタンスは後退させている。