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Prof.サカキの市況展望 プラス 教授に質問!

榊原 正幸(青山学院大学大学院 教授)

榊原 正幸

前半で、日経平均株価の先行きに関する市況を展望します。また、株式投資に有益な知識や考え方をときおり交えて、株式投資に関する正統派の知識を普及することを目指します。

そして、後半では、青山学院大学の国際政経学部の学生さんや大学院ビジネススクールの学生さんからの質問に、ざっくばらんにお答えするコーナーを展開します。また、青山学院大学の学生さんだけではなく、このメルマガの読者様からのご質問にもお答えしていきます。

タイトル
Prof.サカキの市況展望 プラス 教授に質問!
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毎月1回(原則1日)
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Prof.サカキの市況展望 プラス 教授に質問!

https://foomii.com/00136

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「企業業績は堅調だが、警戒すべき要因も山積」

 今回のメルマガでも、いつものように市況を展望していきます。
(執筆日時:2018年8月15日午前2時)

[1] 前回のメルマガを振り返って

 前回のメルマガ(7月15日配信)で、「8月にかけて大幅に下落する
かもしれない懸念はまだ払拭されていません」と述べて、その理由を
4つ挙げました。それぞれについて、現時点における見解を付言して
いきます。


「理由1.今年3月下旬に付けた大底(20,347円)の二番底がまだ付いて
    いないから」

<現時点における見解>
 現時点においては、「今年3月下旬に付けた大底(20,347円)の二番
底」ではなく、「今年7月5日に付けた直近の安値(21,462円)の二番
底」が近いうちに付くのではないか、すなわち、「21,500円前後」の
安値が付くのではないかということが考えられます。
    

「理由2.たまたまドル円相場が112円まで円安に進んだから株高に
    なっただけで、為替次第では日経平均株価が下落する可能性
    も残存しているから」

<現時点における見解>
 ドル円相場は、7月19日に113.16円の安値を付けたところから反転し、
8月13日に110.12円まで円高方向に振れてきています。トレンド的には
もう少し円高に振れる可能性がありそうです。それに伴って、日経平均
株価が下押しする可能性が残存しています。


「理由3.米中貿易戦争の件はある程度織り込み済みになったとはいえ、
    今後のトランプ発言次第で株式市場が揺れる可能性は残存して
    いる上、日本がアメリカのターゲットになるという不安も払拭
    されていないから」

<現時点における見解>
 日本がアメリカのターゲットになるという不安は、現時点でも払拭
されていないと考えられます。アメリカの中間選挙に向けて、この不安
はこれからもついて回ることになりそうです。


「理由4.上海総合指数に(7月6日の2,691ポイントで)底打ち感が出た
    とはいえ、まだ水準は低く、世界経済の減速懸念もくすぶって
    いるから」

<現時点における見解>
 この不安も、現時点でも払拭されていないと考えられます。上海総合
指数は8月6日に2,692ポイントで二番底を付けたかんじになっています
が、まだ水準自体が低いので警戒が必要です。
 さらには、NYダウの高値警戒感も強くなっています。


 以上のように、不安材料はまだ依然として残っているというわけです。
「理由1.」のところで述べたてん(=日経平均株価の「二番底」の
水準が切り上がったという点)だけは、やや安心材料にはなりますが、
あとの3点については依然として不安が残っています。
 ですから今後も、あまり楽観するわけにはいかないというのが本音
です。


[2] 企業業績は堅調な反面で、警戒すべき要因も山積しています

 8月14日までで、いわゆる第1四半期の企業業績がほぼ出揃いました。
日本の企業業績は依然として堅調で、8月14日の時点で、「1,709円」
という高い水準を維持しています。今年5月9日に付けた最高値の
「1,722円」から僅かしか下がっていません。
 前四半期から「ほぼ横ばい」というのが日本の企業業績の現状です。
 この事実を素直に解釈すれば、日経平均株価に対して、一定の強い
下支え材料になると考えられます。そしてこのことが、[1]の「理由
1.」に対する<現時点における見解>のところで述べた「二番底の
上方への水準訂正」の有力な根拠になります。

 そこで、向こう1ヶ月の間の日経平均株価については、前回の予測
を今回も踏襲して、

「21,500円前後から23.000円前後のボックス圏で推移するのではないか」

と予想しています。

 そして、これに「上下1,000円」の幅を持たせます。すなわち、何か
大きなショックが起これば20.500円前後(今年3月下旬の二番底近辺)
まで下がる可能性もありますし、逆に、好材料が飛び出せば24.000円
前後(今年1月下旬の高値近辺)まで上がる可能性もある、といった
ところです。

 さて一方で、「警戒すべき要因」も山積しているという現状を看過
することはできません。
 現状において「警戒すべき要因」を箇条書きにしてみます。まず、
上の「理由2.」~「理由4.」までの要因が挙げられます。

・円高懸念
・米中貿易戦争と、それに並行する日本への悪影響
・上海総合指数の低迷

 それに加えて、次の要因も警戒要因として列挙できます。

<国際的要因>
・11月のアメリカの中間選挙に対する様々な不安と憶測
・NYダウの高値警戒感
・トルコショックの再燃(新興国の経済的不安定)

<国内的要因>
・自民党総裁選での波乱
  自民党総裁選については、「安倍三選」を市場は織り込んでいる
 ようですが、それが崩れた時の波乱は大きいでしょう。
・消費税増税
  市場は、自民党総裁選で「安倍三選」を織り込んでいると同時に、
 三選された安倍政権は消費税増税をしないであろうということも
 織り込んでいるようです。その思惑がはずれて、消費税増税が決定
 された時の波乱は、さらに大きなものになるでしょう。


 このように、企業業績が堅調な反面で、今年9月から年末にかけて、
警戒すべき要因も山積していますので、楽観は禁物です。
 また、警戒要因が山積する中で、希望的な要因はあまりないので、
日経平均株価の先行きについては「当面のところ上値は限定的」と
考えておいた方がよさそうです。上述のように、何らかの好材料が
飛び出した場合には、日経平均株価は24,000円に向けて上昇する
可能性もありますが、「23,000円の壁」が厚いというのが、現時点
における率直な印象です。


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著者:榊原正幸(青山学院大学大学院 教授)
著者サイト:http://www.prof-sakaki.com/zemi/
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