… … …(記事全文2,801文字)<中国素材市況は急落後の急反発>
OSE天然ゴム先物相場は年初に1㎏=376.30円から351.00円まで急落したが、足元では370円台後半まで切り返す「往って来い」の相場展開になっている。年初から中国コモディティ・株式相場が総崩れを起こし、その流れの中で上海ゴム先物相場が1トン=1万7,000元台後半から1万6,370元まで急落していた。しかし、その後は1万7,000元台前半を回復しており、特に目立った売買材料がみられない中での急落、その後の急反発と不安定な地合が続いている。為替が円安傾向を強めていることもあり、円建てJPXゴム相場は昨年12月12日以来の高値を更新している。
これと同様の動きは大連鉄鉱石や石炭相場、そしてロンドン非鉄金属相場などでも共通して観測されている。年初からは中国経済の減速懸念を織り込む動きが優勢になっていたが、改めて値を崩す必要性までは見当たらなかった。中国経済が減速傾向にあることは確かだが、少なくとも昨年中盤に見られたほどの危機感は認められない。
【OSE天然ゴムRSS先物相場(日足)】