■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(660円/月:税込):Vol.1324 <Vol.1324号 正刊:世界的な銀行危機の行方を、予想する> 2023年3月29日:米欧の銀行危機と、金融商品の価格 本稿は、有料版のみの正刊です。 ウェブで読む:https://foomii.com/00023/20230330080000107247 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 当地では池の端の桜が今年も満開です。自然は、時期を待ち確実にくり返しますが、人工の金融と経済は日々新しく、未踏の領域に進みます。 米欧で勃発した銀行危機が、2023年、24年にどうなっていくかを、事実データから予想します。早まった論になるかもしれない。銀行の、隠された事実データは切迫しています。渾身のリポートを提供します。 デリバティブ金融のことが混じるので、普段は、一般の銀行員も目にしない専門用語が多く登場します。その都度、その仕組みの解説を、加えています。このため、若干、記述が長くなりました。論理をたどって読んでください。 国民が騒いでいないのは、銀行資産のリアルタイムの事実と、含み損の理由を知らされていないからです。 銀行システムに切迫した危機が起こっても、政府から隠蔽されるのは常です。経済新聞も銀行不安の可能性は分析しません。破産したあと「破産した」伝えるだけです。これに、情報価値はあるでしょうか。 「預金不安」を起こさないことが目的という。しかし、金融の台風が来る可能性が高いとき「台風は来ない。いざとなったら政府が対策を打って鎮めることができる」と伝えることは、今回は正しいしくないと考えます。中央銀行への信認の危機でもあるからです。その信認の危機が何であるかも、後述します。 【複雑系の金融】 世界金融は、要因が多数絡み合う「複雑系」です。相関、並行、創発、波及、逆流がある。来年の気象予報のような不確実と予測の不能をはらみます。予想が難しいことは、承知しています。 エコノミストは予想のリスクを避け、あと解釈しか、しません。2008年のリーマン危機の前も、金融危機の広がりを予想する主力のエコノミストはいなかった。… … …(記事全文19,686文字)