■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(660円/月:税込):Vol.1318 <Vol.1319号 正刊:米銀の危機は、どういう風に起こるか?> ウェブで読む:https://foomii.com/00023/20230316080000106726 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 2023年3月10日、シリコンバレーバンク(SVB)が破産しました。 全米16位、2117億ドル(27.5兆円)の総資産の中堅銀行です。 2022年3月からの、FRBによる、普通より急いだ利上げ(0.25%→4.75%)によって、 ・銀行の資産である所有債券(米国債・MBS・社債)の時価が下落し、SVBへの信用不安が起こって、 ・預金者が引き出しに殺到したため、マネー(流動性)が枯渇し、支払いができなくなったのです。 【鍵は、金利と債券の価格】 SVBの破産が局所的なもので終わるか、全米を覆って世界に広がるシステミックな信用恐慌になるか。ここが焦点です。 1)全米の銀行とファンドが60%をもつ米国債31.4兆ドル(4080兆円)と 2)MBS 10兆ドル(1300兆円)が4%台への金利上昇により、どんなメカニズムで、いくら下がるかを理解しなければならない。 (注)ドル債券の40%は、海外の中央銀行、銀行、ファンドがもっています。日本は、1000兆円分をもっています。 今はまだ、局所的に見えるシリコンバレー銀行の破産には、4%の金利上昇の副作用である「米国債とMBSの20%下落」が、中核にあります。 「国債4080兆円+MBS1300兆円」の20%、1076兆円の下落です。 この金額は、米銀全部の自己資本を吹き飛ばします。SVB一番手として内情が知られ、2日で預金取り付けになって、破産したのです。 … … …(記事全文18,818文字)