■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.995 <995号:負債が主導してきた世界経済の向かうところ(2)> 2019年3月6日:世界の主体別負債と、GDP比の上昇の問題 ウェブで読む:https://foomii.com/00023/2019031410000052877 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。前号で、米国の債務問題を具体的な数字で示しました。 ・36兆ドル(3960兆円:米国の名目GDPの2倍)に増えている対外負債、 ・そして、時価総額で30兆ドル(3300兆円)へとバブル的膨らんでいる株式が、今後の金融危機を引き起こす可能性が高くなっていることを示しました。 【時期の予想は、感覚】 時期を予想するのは、金融の短期的な対策が打たれるので難しい。第一弾は、2019年秋と「感じて」います。それが、株価の20%の調整程度の小幅なものか、20%下落が心理的ショックを引き起こして30%、40%に共振して拡大するのか不明です。 バブル数値の限度は、投資家の感覚で移動しますから、予想も感覚によるしかない。「投資家の集合的な心理」がどうなるかです。 貿易赤字(7962億ドル:87兆円:18年)と、政府の財政赤字(7790億ドル:86兆円:18年)の拡大は、いずれも、米国の対外負債の増加を意味しています。国債発行の増加です。 貿易赤字は、直接に海外からの借り入れ(=資本流入)になります。財政収支の赤字は、国債の発行になります。 【海外が買わねばならない米国債】 米国は、1年に約1兆ドルの新規国債のうち、40%から50%を、海外(中国、日本、ユーロ、産油国)に買ってもらわねばならない。 米国の銀行預金の増加では、1兆ドルの国債は買い切れないからです。売れない国債は売れるまで価格が下がり、米国の金利を上げます。金利(↑)=国債の発行金利÷(1-国債の下落率(↑))です。… … …(記事全文14,761文字)