■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.992 <992号:食品SMの開発マーチャンダイジングの方法(2)> 2019年2月21日:小売業の開発マーチャンダイジング ウェブで読む:https://foomii.com/00023/2019022210000052264 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 前号に続き、食品SMの生鮮部門での、開発マーチャンダイジングの必要と方法を示します。マーチャンダイジングとは、商品開発活動のことです。 わが国の小売業は、100年も前から商品開発をしていた米欧のチェーンとは違い、発達していた卸売業の流通網からの「仕入れ販売」を行っていました。 ■1.小売りチェーンの開発マーチャンダイジング 開発マーチャンダイジングが始まったのは、1980年代末の、中国と東南アジアでの企画生産によるSPA(専門店製造直売)からです。 先行した代表はユニクロ、ニトリであり、両社は約20年の成長により、衣料と家具インテリアの業界で、他を引き離す世界水準のトップ企業になっています。 中国製造業の一般工の賃金が、1か月500ドル(差シンセン)から800ドル(北京)に上がったので、最近は、ベトナム(同200ドル)やカンボジア(同170ドル)での製造が増えています(2017年:アジア賃金調査:JETRO)。 年商が4545億円(18年3月期)の大創産業も輸入雑貨の販売ですが、重点は開発よりも、コンテナ単位での仕入れ販売でしょう。 国内での商品開発が始まったのは、1980年代のコンビニチェーンからでした。食品・飲料メーカーの仕入れ単位(ロット)を分解した個品仕入れをし始め、総菜・弁当では専用工場(プロセスセンター)での開発を行いました。 300坪以上の大型店の店舗数(約1万8000店)と売り上げがもっとも大きなSMチェーン(総年商18兆円)では、食品の商品開発は、コンビニに大きく遅れて、2000年代からです。… … …(記事全文13,352文字)