■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.990 <990号:異次元緩和から6年目;地銀を赤字にする段階に来た(後編)> 2019年2月17日:わが国の金利と国債価格 ウェブで読む:https://foomii.com/00023/2019021810000052172 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。増刊号をお届けします。テーマは、日銀はいつまで異次元緩和の国債買いを続けることができるか、です。 その前に、2018年の中国経済の、急速な悪化の件です。 ▼つぎつぎに現れる、中国経済急減速の傍証 【実質GDP成長率1.67%】 「2018年の中国の、GDP実質成長率は1.67%」とする衝撃的な発表を取り上げました(向松祚 人民大学教授)。公式の6.5%や6.4%とは、5ポイント弱の差です。2018年になって差異が大きくなったのではない。成長率が低下したと見られる2013年頃からの乖離が大きいという。 https://www.youtube.com/watch?v=r6offNjTo4c この1.67%は、政府機関が集計したが、秘密にしているものと述べています。中国経済は、世界のGDP増加の牽引車でした。輸出額2.2兆ドル(242兆円)、輸入額1.8兆ドル(148兆円:いずれも2017年)が、世界経済の成長を底上げしてきたのです。輸出・輸入は相手国にデータあるので偽装は難しいものです。 中国の本当のGDPの成長は、3ポイント低いと見ていました。実態は、それ以上でした。その数値を裏書きするように、19年1月から、急減速を示すミクロデータが報じられています。 【傍証】 (1)住宅販売大手4社の、19年1月の販売額が、30%減少した。 (2)1月の卸売物価は、内需(国内消費と投資)の急減のため、前年比+0.1%に低下。中国の、自動車販売の28年ぶりの前年割れ。 (3)画像処理のGPUの最大手、米国エヌビディアの19年2月から4月の売上予想が、ゲーム機とデータセンターの売上減少により、前年比で30%減の2400億円。アップルiPhoneの生産の20%減。建設機械の米国キャタピラー社のアジア売上が前年比-4%。 (4)年率で50%伸びていた、日本の百貨店の免税売上(インバウンド消費)が、1月は10%台に減少したことと、日本企業の中国輸出の急減。… … …(記事全文10,484文字)