■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.971 <971号:世界の同時株価下落は何の始まりか(2)> 2018年10月31日: デ・レバレッジの足音が聞こえる ウェブで読む:https://foomii.com/00023/2018110110000049452 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。10月5日からの米国株急落で始まった、世界の株価の同時下落と、ボラティリティ(≒価格変動の標準偏差)の上昇が、2019年と20年にとって、何を意味した動きかを見極めるために書きます。 (1)第二のリーマン危機(資産収縮からの金融危機)の始まりか、(2)あるいは、世界の過剰流動性つまり中央銀行による通貨増刷(日・米・欧・中で合計11兆ドル(1210兆円))が収束に向かうことを予想した、株売りの動きかということです。 過剰流動性は、米国の銀行間に、特に多い債券担保金融(レポ金融や、株式担保の金融)を膨らませています。 ・国債や優良株式を担保に差しいれて、相手銀行から現金を借り、 ・借りた現金で、国債や株を買い、 ・更に、買った国債や株を担保にいれて、現金を借りる・・・ということを繰り返すレバレッジです。 中央銀行が大きく買うと、 ・国債価格は上がり(金利は下がって)、 ・中央銀行への、銀行が保有する国債売りと同時に買われる株価も上がります。 リーマン危機のあと、FRBを中央銀行の盟主(リーダー)としてる日・欧・中の中央銀行は、国債を買って国債金利をゼロに誘導し、通貨を増刷して銀行を現金でじゃぶじゃぶにさせることで、不動産と株価が上がる過剰流動相場を作ってきました。 これが、2009年から2018年正月まで、9年間も続いたのです。… … …(記事全文13,005文字)