… … …(記事全文7,842文字)シンガポール在住FPの花輪陽子です。今年の旧正月は1月29日でその後、14日間はニューイヤーモードでようやく落ち着きました。また、シンガポールの雨季も落ち着き、乾季に入り、晴れる日が多く暑くなり始めました。
トランプ関税と関税の報復のし合いで世界経済を下押しするリスクなども懸念されています。ヘッジファンドマネージャーの河北博光さんとYoutubeでも解説をしていますが、アメリカ経済への打撃はそれほど高くないということです。米10年債券の利回りも一時期より落ち着いています。
そんな中、日本国債10年の利回りが上昇しており、日銀のバランスシートへの影響が心配されます。日銀は大量の国債を抱えており、金利が上昇すると含み損が発生するからです。ETFの含み益を相殺するレベルになった際に為替がどのように動くのか懸念されます。
ホンダ・日産の経営統合破談 共倒れリスクを回避?トランプ関税、日銀のバランスシート含み損問題など ヘッジファンドマネージャーとFPが語る
https://www.youtube.com/watch?v=h73mlDjWoqg
日本の財政問題
さて、国際通貨基金(IMF)は7日、日本の与党が衆院で過半数を割れている少数与党下での財政悪化に懸念を示しました。国民民主党が求める103万円の壁の大幅引き上げや、日本維新の会が訴える高校教育の無償化などが、財政赤字が拡大する大きなリスクと指摘しました。財政余力は乏しく、成長底上げへの改革を促しました。
IMF、少数与党の財政悪化警鐘 103万円の壁「財源を」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA06DE80W5A200C2000000/
海外からメディアを俯瞰して見ていると、どの党も参院選に向けて票を伸ばすために目先のばらまき政策を訴えているように見えます。
また、石破政権は少数与党なのでメディアやSNSなどで国民が騒ぐとその意見を聞き入れてしまうところがあるのかなと感じます。
例えば、高額療養費の3段回にも渡る改正も予定されていましたが、再検討するということになりました。