Foomii(フーミー)

週刊三橋貴明 ~新世紀のビッグブラザーへ~

三橋貴明(経世論研究所所長)

三橋貴明

政策金利と国債金利

-政策金利と国債金利-


現在、住宅ローンの変動金利は上昇し、固定金利は下落するという不思議な現象が発生している。


理由は何だろうか。


財務省は日本銀行の政策金利引き上げを受け、

「今後は国債金利が上昇する。金利ある世界が始まった」

というレトリックでプロパガンダを展開している。実に奇妙な話だ。


政策金利とは、銀行間決済における日銀当座預金の「一晩の貸し借り」の金利だ。


すなわち、無担保コール翌日物である。


無担保コール翌日物金利は、あくまで銀行間決済の日銀当座預金の金利であり、一般企業や家計には関係ない。


もっとも、無担保コール翌日物金利は、短期プライムレートの基準金利だ。


短期プライムレートは、銀行が優良企業に短期(一年未満)で貸し出す際の金利である。


そして、短期プライムレートは住宅ローンの変動金利の基準金利だ。


7月31日に日本銀行は政策金利を0.25%に引き上げた。


【日本の政策金利と短期プライムレート(%)】

http://mtdata.jp/data_93.html#mutanpo


日本の短期プライムレートは2009年以降、1.475%のまま変動することはなかった。


24年3月のマイナス金利政策解除も、短期プライムレートに影響を与えなかった。


とはいえ、7月の政策金利引き上げにより、短期プライムレートは上昇に転じた。結果、住宅ローンの変動金利も上がる。


もっとも、政策金利、短期プライムレートは国債金利ではない。

… … …(記事全文1,898文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • 価格:200円(税込)

    ひと月まとめて購入するとさらにお得です。

    価格:660円(税込)

    2024年9月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年11月19日に利用を開始した場合、2024年11月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年12月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する