… … …(記事全文2,006文字)IHR改正案は2022年5月に規定違反(定足数未達)で始まり、そして今6月1日に採択された。だが、採択も異常な状況のなかで行われたことが明らかになった。だが大手メディアは、その事実に一切触れていない。
●194カ国中37カ国の賛成で「全会一致」
IHR改正に反対する国際弁護士団によると、6月1日のIHR改正は、加盟国194カ国中、出席国は3分の1未満の中で行われたという。
<採択は加盟国の3分の2が欠席する中で行われた>
加盟国の3分の2の欠席による採決は規定違反ではないが、議案可決には出席国の単純過半数が必要とされる。従って必ず「賛成」「反対」の決を取らなければならない。
だが、テドロス事務局長は、「異議なしですね」の一言でIHR改正決定を宣言し、可決したのだ。その後、コスタリカ、スロバキア、イラン、ロシア、アルゼンチンなどは、IHR改正が採択されても拒絶または留保する旨を表明するしかなかった。
規定に則って決を取っても結果は同じだっただろう。その場に残っていたのは殆どが賛成国だからだ。だが、テドロスの「異議なしですね」は、手続的には明らかにおかしい。
2022年5月のときもそうだったが、IHR改正に反対する国の代表者の殆どは決議に参加していない。本来なら決議に参加して反対を表明するべきだが、相手(WHO)は定足数未達でもルール無視で採択するような輩だ。また、真正面から逆らえばアフリカ諸国の大統領のように命を奪われる危険性もある。
実際、各国の出席代表者は、IHR改正が採択されるまで帰国してはならない、と脅迫されていたという驚愕の事実も漏れ伝わっている。
ここまで書いたら殺される!? メディアが絶対報道できない「裏話」
上村史朗(ブログ「夢と勇気とサムマネー」運営)