… … …(記事全文1,994文字)わが国では、政治家の多数、経済メディアから財政専門の大学教授からテレビ・ワイドショーのコメンテーターに至るまで、経済のダイナミズムを無視し、「財政均衡」を至上のものと信じ、歳出削減・増税というバカの壁に閉じこもる。経済が過熱しているならいざ知らず、日本は未だに需要が不足しており、歳出削減・増税はそれを深刻化させている。その結果、輸出が低調だとゼロ%以下の経済成長に陥ってきたのが失われた30年なおだが、日本のエリートには何の反省もなく、少し景気が上向けば増税に走る。
デフレ経済を持続的に拡大させるという点では、恒久減税こそがふさわしい。それに気づいた政治リーダーもいたのだが、試みは挫折を繰り返した。