━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.657 2023/02/28 なぜ日本経済は復活できないのか? 最近のニュースが表だって指摘しない真実 ウェブで読む:https://foomii.com/00065/20230228090000105837 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-105797.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最近、つくづく思うのは、もはやニッポンは本当にダメ、経済の復活などありえないということだ。北朝鮮のミサイル連発になす術はなく、H3ロケットは時代遅れのうえに打ち上げに失敗し、三菱ジェットも失敗して撤退。トヨタはEVに乗り遅れ、日銀人事は迷走し、岸田政権は現状認識のない政策を続けている-----。 これで、日本経済が復活できるわけがない。嘆いても仕方ないが、嘆かずにはいられない。 [目次] ────────────────────────────── ■北朝鮮のミサイルは撃ち落せないのか? ■ロケットマンのご機嫌次第の日本の安全 ■できるわけがないことに予算を付ける愚 ■“絵に描いた餅”の国産ミサイル開発 ■単に射程を伸ばせばいいものではない ■三菱ジェットはなぜ失敗に終わったのか? ■ため息しか出ない「H3」ロケットの失敗 ■いまだに全方位、トヨタはこの先危ない ■もはやテスラ、中国BYDにかなわない ■トヨタにはソフトをつくれる人材がいない ■迷走を重ねた日銀人事と“金融詐欺” ■「特別高度人材制度」という優遇措置 ■高度人材ばかりか技能実習生も来ない ────────────────────────────────── ■北朝鮮のミサイルは撃ち落せないのか? それにしても北朝鮮の“ロケットマン”金正恩は、ミサイルを何発撃てば気がすむのだろうか? 2月18日に発射され、日本のEEZ内に墜ちたミサイルは、アメリカ本土にも届くICBMだという。北朝鮮は20日も弾道ミサイル2発を発射し、「戦術核攻撃の手段である超大型放射砲」と発表した。 ミサイル発射は、今年に入ってこれで3回目。この2年間で通算すると、月に2回は発射している計算になるから、金正恩にとってミサイル発射は月例行事である。まさに、打ち放題だ。 しかも、毎回、ミサイルは改良され、中距離から長距離まで、巡航から弾道まで、メニューもどんどん豊富になっている。 ミサイル発射は、距離のいかんにかかわらず、すべて国際法違反、国連安保理決議違反である。だから、日本は防衛のために撃ち落とすこともできる。しかし、これができない。できようがないのだ。… … …(記事全文8,470文字)