━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.655 2023/02/22 最有力候補ディサンティスと次期大統領選挙 (3) もう始まっている選挙レース、勝ち抜くのは誰か? ウェブで読む:https://foomii.com/00065/20230222090000105835 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-105795.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨日に続いて、共和党の最有力候補と目されるフロリダ州知事ロン・ディサンティス(Ronald Dion DeSantis、44歳)を中心に、2024年に誰が次期アメリカ大統領になるのかを展望してみる。予備選挙が始まるのは来年なので、「気が早すぎる」と言われるかもしれない。 しかし、今回は、トランプ前大統領がすでに出馬宣言をしてしまっただけに、もう選挙戦に突入したかのようなムードになっている。 しかも、来年の予備選挙は、例年と大きく様変わりする。 [目次] ────────────────────────────── ■トランプもバイデンも「出る!」と出馬宣言 ■「勝者総取り」で州の選挙人を全部獲得 ■指名争いから11月の本選挙までの道のり ■黒人、ヒスパニックの支持が反映されない ■全人口の0.016%が大統領を決めていいのか ■民主党、バイデン以外の候補者たち ■共和党、トランプ以外の候補者たち ■世論調査ではディサンティスがリード ■共和党内で高まるトランプ排除の動き ■反トランプのリンカーン・プロジェクト ■「CPAC」次第で共和党候補が絞られる ────────────────────────────────── ■トランプもバイデンも「出る!」と出馬宣言 アメリカ大統領選挙は、4年に1度行われ、投票日は、「11月の第1月曜日の翌日の火曜日」と決まっている。2024年は11月5日である。 とすると、そこまでまだ2年弱あるわけで、その間、なにが起こるかわからない。つまり、「気が早すぎる」というのが、一般の人間の正直な感想だ。とくに、日本においては、ほとんどの人が無関心である。 ところが昨年暮れ、早々とトランプ前大統領が「出る!」と宣言し、今年になってバイデン現大統領も「出る!」と言ったため、アメリカではもう選挙戦に突入したかのようなムードになっている。 ただし、トランプは現在76歳で大統領に返り咲くと78歳、バイデンは現在80歳で大統領選に再選されると82歳。 あまりの「高齢対決」にイマイチ盛り上がっていない。 が、こういうときこそ、新しいスターが誕生する。その最有力候補が44歳と若いフロリダ州知事のロン・ディサンティス(Ronald Dion DeSantis)だ。 それではここから、私のメルマガの読者のみなさんには周知のことだろうが、アメリカ大統領選挙の仕組みとスケジュールを確認しながら、話を進めていきたい。… … …(記事全文9,290文字)