━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.649 2023/01/17 これは「終わりの始まり」なのか? 国債金利の上昇、暴落で日本経済は破綻する! ウェブで読む:https://foomii.com/00065/20230117090000104452 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-104434.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は最悪の近未来図になるので、あっさりと述べていきたい。もはや、先送りに先送りを重ねてきた「財政破綻」が目前に迫っているのではという話だ。 先週末、日銀は市場の金利引き上げ圧力に抵抗し、なんと10兆円近く国債を購入した。週明けの1月16日も国債購入を続けた。そして、今日(17日)からは、金融政策決定会合が開かれ、18日に次の金融政策が決まる。 長期金利を抑えてきたYCC(イールドカーブ・コントロール)政策を続けるか? 止めるのか? どちらを取っても、日本経済はこの先、最悪の局面を迎えそうだ。 [目次] ────────────────────────────── ■“金融緩和ボケ”で大きく報道されない大問題 ■金利抑制策は本来やるべきでない非常時政策 ■日銀バズーカ砲は物価上昇で空砲に ■暴落で儲けられると考える海外勢との攻防 ■国債金利は糸が切れたタコのように上昇一途 ■日銀が国債を買い続けることはできない ■「財政ファイナンス」の法制化でたちまち破綻 ■国債金利の上昇は経済破綻への入り口 ■「トラス・ショック」でも目が覚めない ■財務省のHPに「答」が書いてある ────────────────────────────────── ■“金融緩和ボケ”で大きく報道されない大問題 今年のNHK大河ドラマは『どうする家康』だが、いま直近で日本の最大の問題は「どうする日銀」だ。 市場関係者(この場合、金融関係者、企業家、投資家、官僚、政治家はもとより、すべての国民が関係者と言える)は、17日、18日に開かれる日銀の金融政策決定会合の決定次第で、未来が決まる。 それなのに、先週、10年ものの長期国債の金利が日銀の指値オペの上限0.5%を超えたことは、大ニュースにはならなかった。いつもと同じ、経済ニュースの1本として報道されただけだ。 だから、18日の午後、政策決定後の記者会見も、大して大きく報道されないかもしれない。しかし、だからといって、なにも起きないわけではない。 もはや、日本のメディアも国民も、完全に“金融緩和ボケ”してしまったとか言いようがない。それ以上にどうしようもないのは、政治家たちだ。今日まで国債を際限なく発行させて、そのカネをバラまいて政治を行ってきたからだ。 ■金利抑制策は本来やるべきでない非常時政策… … …(記事全文6,330文字)