━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.635 2022/10/18 どうなる円安、物価高、賃金安? 「失策」「愚策」続きの岸田内閣と日本経済の行方 ウェブで読む:https://foomii.com/00065/20221018090000100805 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-100839.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ とうとう支持率が30%を割り、“危険水域”に入った岸田内閣。山積する問題に対し、「失策」というか「愚策」連発で、このままでは日本はとことん落ちぶれてしまうだろう。 もはや“昨日とまったく違う明日”を早急に用意・実行しないと、どうにもならないときにきている。明るい話をまったく聞かなくなったいま、なにか提言することさえバカらしくなった。 最近、円が200円になったときどうなるか?と想像してみたが、それはけっこう恐ろしい状況だ。 [目次] ────────────────────────────── ■どんどん深刻化するスタグフレーション ■内閣支持率、“危険水域”の30%割れに ■慌てて統一教会問題に取り組む姿勢を見せる ■物価対策がバラマキだけという「愚策」 ■一方で円を刷り、その一方で円を買う矛盾 ■政府内で密かに進む「年金改悪」 ■国民生活より「政官一体」政府の存続が優先 ■利上げだけではインフレは収まらない ■「OPECプラス」は石油価格を絶対に下げない ■原発再稼働こそがもっとも有効な対策 ■介入資金のドルの調達は米国債売りなのか? ■外貨準備が減るとなにが起こるか? ■海外旅行が再び「高値の花」になる時代 ────────────────────────────────── ■どんどん深刻化するスタグフレーション 10月11日から、全国旅行支援と外国人観光客の規制緩和が始まり、テレビは、賑わう観光地の模様を中継している。レポーターたちは、あい変わらず外国人観光客に日本の魅力を聞き、“爆買い”をレポート。その一方で、割引価格で旅に出た日本人観光客には、なにがおトクか聞いている。 しかし、コロナ禍が収束ムードにあるとはいえ、日本人はいまだにマスクを着用し、報われない働き方を続けている。観光地の楽観ムードは、いまの日本のリアルではない。 実際、物価が上がり続けているのに、賃金は実質的に低下している。スタグフレーション(インフレ下の不景気)が進んでいる。 ウクライナ戦争がどうなったか? アメリカの中間選挙の行方は? 北朝鮮はまだミサイルを撃つのか? 習近平は実質「皇帝」となり台湾進攻を行うのか? 統一教会をなんとかしてほしい? などと言っている場合ではないのだ。… … …(記事全文8,567文字)