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山田順の「週刊:未来地図」 ― 日本は、世界は、今後どうなっていくのでしょうか? 主に経済面から日々の出来事を最新情報を元に的確に分析し、未来を見据えます。

山田順(ジャーナリスト・作家)

山田順

山田順の「週刊:未来地図」No.630:底なし円安の先にはハイパーインフレが!? 日本人自身が「資産フライト」(円売り)すれば----。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.630 2022/09/13 底なし円安の先にはハイパーインフレが!?  日本人自身が「資産フライト」(円売り)すれば----。      ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2022091309000099356 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-99407.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    円安は止まりそうもない。黒田日銀は意地でも金融緩和を維持するつもりだから、円安はどこまで進むのかわからない。ただし、日米の金利差だけが円安の原因ではない。  問題は、この円安で日本人自身が円を売り始めたことだ。まだわずかとはいえ、「円売り」=「資産フライト」は加速しており、これが本格化すれば、ハイパーインフレになるという見方がある。 [目次] ────────────────────────────── ■デタラメとしか言いようがない円安論議 ■日米の金利差より経済衰退のほうが問題 ■いまや日本のGDPはアメリカの5分の1 ■2030年、2050年の日本経済の順位 ■「これほど有利な取引は人生でめったにない ■日本国債の先物売りでも儲けを狙う ■日本人が円を売ればハイパーインフレに ■すでに日本人の「円売り」は始まっている ■「これ以上円高にはならない」という確信 ■誰もがさらに円安になると考えている ■家計金融資産の1%でも動けば大インフレに ■日本人の預貯金志向は欧米に比べ異常 ■預貯金をすればするほどソンをする ■ラオスの経済破綻は日本の明日の姿か ────────────────────────────────── ■デタラメとしか言いようがない円安論議  今日までの円安論議を聞いていると、いまだに「円安で企業が日本に戻ってくる」「為替は変動するもの。いずれ反転し円高に変わる」などという見方があるのには、唖然とさせられる。    “ミスター円”と呼ばれた元財務官の榊原英資氏は、最近、「年末までには160円ぐらい、来年には180円くらいまでいくんじゃないか」と言い出した。この方は、7月に円が130円台になったとき、「140円すら超えるかもしれないが、150円や160円など一段と大幅に進むことはないだろう」「急激な円安は続かないので、日銀が為替市場に介入する必要はない」と言っていた。  話はさかのぼるが、2011年、あの東日本大震災後に円高が進んで79円を記録したときには、「年末までに1度60円台になるかもしれ ない」と指摘していた。まったく、定見がない。  結局、榊原氏というのは、市場の雰囲気を見て発言しているだけの“見物人”にすぎない。こういう方は、専門家と言われる人々のなかに、数多くいる。
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