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山田順の「週刊:未来地図」 ― 日本は、世界は、今後どうなっていくのでしょうか? 主に経済面から日々の出来事を最新情報を元に的確に分析し、未来を見据えます。

山田順(ジャーナリスト・作家)

山田順

山田順の「週刊:未来地図」No.628:加熱する食料投資とフードテック投資 。世界的な「食料危機」は日本も襲うのだろうか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.628 2021/08/30 加熱する食料投資とフードテック投資   世界的な「食料危機」は日本も襲うのだろうか?      ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2022083009000098759 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-98812.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「猛暑の夏」が終わると、「値上げの秋」がやって来る。その値上げの中心は食料品だ。いまや、世界中で「食料危機」が叫ばれている。  しかし、いくら「先進転落国」となったとはいえ、スーパーに行けばモノがあふれているので、日本人に危機意識は薄い。コロナ禍、ウクライナ戦争、インフレと、食料危機の原因はいくつかあるが、最大の原因は地球温暖化による「気候変動」である。  このままいくと、この秋から危機は本格化し、来年はさらに深刻な事態になるだろう。そのため、投資家は農産物そのものから食料関連株にいたるまで食料に関するものならなんでも買い占め、さらに「フードテック」ビジネスにどんどん投資している。  はたして、食料危機は日本も襲うのだろうか? [目次] ─────────────────────── ■ITハイテク投資よりフードテック投資 ■世界人口の約4割がまともな食事をとれない ■ウクライナ戦争が食糧危機を招いた? ■最大の原因は地球温暖化による「気候変動」 ■日本は楽観ムードだが世界では暴動も ■やがて落ち着くという「過去の教訓」 ■農産物の輸入額がGDPに占める割合が1割 ■台湾有事でシーレーンが遮断される場合 ■食料安全保障では日本は世界第9位 ■世界でも低い食料自給率38%のカラクリ ■世界で急拡大するフードテック・ビジネス ■フードテックに完全に出遅れた日本 ────────────────────────── ■ITハイテク投資よりフードテック投資  いま、世界中の投資家たちが農産物を買い漁っている。そのため、価格はどんどん上昇している。また、食料供給に携わる企業の株も買われ、ハイテク企業株以上に値上がりしている。  さらに、今後、間違いなく成長するとされるフードテック・ビジネスへの投資も加熱している。  私が知っている若い投資家たちは、これまで主にIT関連のスタートアップに“シード投資”をしてきたが、それをフードテックのベンチャーに切り替えている。  フードテックといっても、その範囲は広く、ともかく食料にかかわるベンチャーなら、なんでもありといったところだ。ブームの「代替肉」「昆虫食」「陸上養殖」など、食料生産に直接かかわる川上分野から、「スマートキッチン」「特殊冷蔵」「フードロス削減」など、食料品関連の川下分野まで、新しいアイデア、技術を求めて情報を収集している。  こうしたことの背景には、もちろん、いま世界的に叫ばれている「食料危機」がある。  日本は「先進転落国」となったとはいえ、スーパーに行けばモノがあふれている。そのため、日本人は食料品の値上げには敏感に反応するが、食料危機という大きな問題に対しての危機意識は薄い。
… … …(記事全文8,291文字)
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