━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.627 2022/08/23 いつまで出入国規制を続けるのか? もはや日本は完全な「ガラパゴス国家」に! ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2022082309000098472 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-98531.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 世界一の新型コロナ感染者数なのに、コロナ鎖国を続ける日本。なにもしない岸田内閣は、この状態を放置したままだ。いまだに、出入国規制を続けているため、訪日外国人も海外旅行に行く日本人も激減したまま。 グローバル経済は「ヒト、モノ、カネ」の自由な動きで成り立っている。ネットがあるから、ヒトの流れが止まっても大丈夫などということはありえない。もはや日本は完全な「ガラパゴス国家」になってしまったのか。 [目次] ─────────────────────── ■異常気象の「猛暑の夏」の後は「値上げの秋」 ■なにもかも「ほったらかし」という岸田政権 ■規制緩和はしたものの厳しすぎる入国条件 ■日本を素通りの「ジャパン・パッシング」 ■PCR陽性で帰国できない日本人が続出 ■海外旅行の値段はコロナ禍前の2倍に! ■高騰するサーチャージで海外旅行の終焉 ■グローバル経済に取り残されるだけ ─────────────────────────── ■異常気象の「猛暑の夏」の後は「値上げの秋」 どうやら今週で、東京の猛暑は終わるようだ。今週半ばから、雨か曇りの日が続くと天気予報は言っている。しかし、世界中で、気候変動、異常気象は続いている。 北米でも中国でも、記録的な熱波と豪雨が続いている。とくに、欧州は、熱波の影響でドイツのライン川の水位が低下し、大型船が航行できなくなった。同じく、干ばつに見舞われたイタリアのポー川、欧州南東部最大の河川ドナウ川も異常な水位低下に見舞われ、セルビアでは第2次世界大戦中に沈められたドイツの軍艦の残骸が川から姿を現した。 こんなことが続けば、農産物はみな不作となり、価格はさらに上昇する。欧州の農業大国フランスは、記録的な干ばつで、ありとあらゆる農産物が不作だ。ブドウも例外ではなく、今年の秋のボジョレーヌーボーの価格は跳ね上がるに違いない。 農産物に限らず、ともかく、あらゆるものが上がる。原油や天然ガスはもとより、アルミ、亜鉛などの非鉄などの資源、ゴールド、宝石、そしてコーヒーやパン、チーズなどの食料品まで、いまやみな在庫を取り崩している状況だ。もちろん、株や債権も上がる。だから、投資家は徹底して世の中にある「もの」すべてを買い漁っている。 こうして、「猛暑の夏」の後は、「値上げの秋」がやってくる。それなのに、岸田内閣はなにもしていない。そればかりか、岸田文雄首相自らがコロナ感染してしまったのだから、開いた口が塞がらない。 ■なにもかも「ほったらかし」という岸田政権 今日(8月22日)、松野官房長官は「(首相は)テレワークで執務にあたっているので問題はない。30日まで療養予定です」と、涼しい顔で述べた。 しかし、これは本当に情けないというか、間抜けな話ではないだろうか。なにしろ、デタラメな内閣改造以外なにもしていないのに、夏休みをとり、ゴルフに静養旅行。その間に感染したのだから、責任感がなさすぎるだろう。… … …(記事全文5,736文字)