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山田順の「週刊:未来地図」 ― 日本は、世界は、今後どうなっていくのでしょうか? 主に経済面から日々の出来事を最新情報を元に的確に分析し、未来を見据えます。

山田順(ジャーナリスト・作家)

山田順

山田順の「週刊:未来地図」No.622:またも「ジェンダーギャップ指数」最下位 。「L字カーブ」が示す女性が輝けない日本

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.622 2022/07/19 またも「ジェンダーギャップ指数」最下位     「L字カーブ」が示す女性が輝けない日本      ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2022071909000097126 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-97191.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  毎年恒例の世界経済フォーラム(WEF)「ジェンダーギャップ指数」が発表され、日本は今年もまた最下位グループに沈んだままの116位となった。  いったいいつになったら、日本の男女格差は解消されるのだろうか?  日本の場合、深刻なのは、女性の労働の価値が低評価すぎることだ。男女間の賃金格差がありすぎる。そのため、日本の女性雇用者の年代別グラフは、かつての「M字型」から「L字型」となり、世界のどの国にもほぼありえない状況になっている。 [目次] ────────────────────────────── ■今年は116位とまたしても最下位グループ ■どの順位を見ても日本の低指数は深刻 ■G7はもとよりアジアでも恥ずかしい国に ■なぜ日本は万年最下位グループなのか? ■女性の賃金は男性の賃金の中央値の77.5 ■「L字カーブ」という「悲しいカーブ」 ■日本女性は強く恵まれているという思い込み ■「女性版骨太の方針2022」が決まったが ────────────────────────────────── ■今年は116位とまたしても最下位グループ  7月13日、世界経済フォーラム(WEF)は、毎年恒例の男女格差の状況をまとめた「ジェンダーギャップ指数」(2022年版)を発表した。それによると、日本の順位は116位。前年の120位より4位上がったが、最下位グループという位置は変わっていない。  しかも、今年はランキング国(調査対象国)が146カ国で、前年の156カ国から10カ国減っている。 「ああ、またか」というため息が聞こえてくるが、本当に、日本の男女格差は深刻だ。  このジェンダーギャップ指数は、男女が平等な状態を100%として、各国の達成率を示しているが、世界全体では68.1%。日本の達成率は65.0%だから、それほどでもないと思う人間もいるが、先進国と呼ばれる国で、こんな低い数値の国は日本だけである。さらに、アジア諸国のなかでも日本は最低ランクだ。  日本の数値が低いのは、とくに政治と経済の分野で、なかでも経済の達成率は56.4%で、ここまで女性の労働に対しての評価が低い国はどこにもない。 ■どの順位を見ても日本の低指数は深刻  次に、「ジェンダーギャップ指数」の概要を、【上位10カ国の順位とスコア(達成率)】、【G7の順位とスコア(達成率)】、【アジア諸国の順位とスコア(達成率)】の3つに分けて示してみたい。
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