━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.608 2021/05/10 宇宙覇権を握る国が最後に勝つ。 宇宙ステーション乱立時代がやってくる! ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2022051009000094266 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-94364.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ウクライナ戦争という地上での戦いにばかりに目を奪われていると、今後、世界でなにが起こっていくのかわからなくなる。1カ月前の配信記事で述べたように、いまや戦線は宇宙にまで拡大している。その最前線になるのが、宇宙ステーションだ。 今後、「ISS」(International Space Station:国際宇宙ステーション)のほか、各国の宇宙ステーション、民間の宇宙ステーションが次々に建設される。2020年代後半からは、地上にはEV、空には宇宙ステーション、ヴァーチャル空間(メタバース)にはアバターという時代になるだろう。 [目次] ────────────────────────────── ■ロシアが去っても「ISS」は落ちてこない ■宇宙覇権を打ち立てるとトランプ前大統領 ■宇宙覇権獲得のための2本柱とは? ■宇宙での最大の脅威は「衛星攻撃兵器」 ■有名無実化する「宇宙の平和利用」 ■ISSと中国の宇宙ステーションの並存 ■次に目指すのが有人月探査と月基地建設 ■中国に負けられない米「アルテミス計画」 ■国際協力よりも中国との協力を選ぶ ■計画倒れに終わる可能性がある「ロス」 ■進む民間宇宙ステーションの建設計画 ■民間ステーション3機に加えインドも計画 ■EV、メタバース、宇宙ステーション ────────────────────────────────── ■ロシアが去っても「ISS」は落ちてこない 今回は、まずお詫びすることから始めなければなりません。それは、1カ月前の配信記事『米対中ロによる「新冷戦」は宇宙に拡大!すでに全人類が監視下に入っている』に、私の認識不足があったからです。 この記事で私は、西側への経済制裁の報復として、ロシアの宇宙機関「ロスコスモス」(ROSCOSMOS)が、「もしわれわれとの協力をやめたら、ISS(国際宇宙ステーション)がアメリアやカナダ、中国やインドに落下するのを誰が防ぐのか?」と脅かしたことを取り上げました。 そして、これは単なる脅かしではない、現実に起こり得る話だとしました。 しかし、宇宙開発に詳しい専門家から、「そんなことはありえない。アメリカは、新しく開発された民間宇宙船の『シグナス』(Cygnus)で、自力でISSの制御が可能だ」と指摘されたのです。 現在、ISSの制御は、ロシアの補給船「プログレスMS」(Progress MS)によって行われていますが、シグナスで十分代用可能だというのです。つまり、ISSは落下しません。ロシアの脅かしは、単なる脅かしにすぎないということです。… … …(記事全文8,724文字)
