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山田順の「週刊:未来地図」 ― 日本は、世界は、今後どうなっていくのでしょうか? 主に経済面から日々の出来事を最新情報を元に的確に分析し、未来を見据えます。

山田順(ジャーナリスト・作家)

山田順

山田順の「週刊:未来地図」No.599: ウクライナ戦争(2)アメリカは対ロ政策を間違えた。ビクトリア・ヌーランドの裏工作と腐敗政権 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.599 2022/03/16 ウクライナ戦争(2)     アメリカは対ロ政策を間違えた  ビクトリア・ヌーランドの裏工作と腐敗政権       ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2022031609000092161 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-92288.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  前回に続いて、ウクライナ戦争の裏側について、判明している事実を伝えていきたい。  日本のメディアは、欧米が善、ロシアが悪の「善悪二元論」に基づいて報道しているが、今日までのことを振り返ると、事態はそんな単純なものではない。むしろ、アメリカのロシア敵視政策が、今回のロシアの侵攻を招いたと言えるだろう。もともとウクライナの政権が腐敗していたこともあるが、現在の事態の発端は、国務省ナンバー3のビクトリア・ヌーランド次官がつくった。  ジョージ・ケナンやヘンリー・キッシンジャーの警告は無視されたのだ。 [目次] ────────────────────────────── ■国連で「生物兵器」をめぐり米ロが応酬 ■ロシア軍の手に渡る危険性を指摘 ■結果的に生物兵器の研究を認めたことに ■ヌーランドはバリバリの「ネオコン」 ■「EUなんてクソ食らえ」で政権転覆 ■ロシア脅威論を煽り、プーチンに復讐 ■繰り返されたアメリカとロシアの駆け引き ■政治が腐敗すると米ロはそれにつけ込む ■ケナン、キッシンジャーは正しかった ■ウクライナはフィンランドに学ぶべきだった ────────────────────────────────── ■国連で「生物兵器」をめぐり米ロが応酬  3月11日、ロシアの要請によって開かれた国連の緊急安全保障理事会は、とんだ茶番劇だった。日本のメディアは、ロシアが理事会招集のための要請とした問題「ウクライナでアメリカが生物兵器を開発している」を一笑に付したが、その実態がまるでないわけではない。  アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は「ロシアがこの会合を要請したことが(自作自演の)偽旗作戦の可能性がある」とロシアを非難し、逆に、ロシアがウクライナで化学兵器や生物兵器を使用する可能性があると警告した。  しかし、アメリカがウクライナに資金援助した生物学研究施設を持っていること自体は、事実なのである。     この国連安保理の3日前、アメリカの上院では、国務省ナンバー3のビクトリア・ヌーランド次官(政治担当)が、証言に立っていた。  この証言は、ロシア外務省がツイッターに投稿した内容を受けてのものだった。その内容とは、「ロシア軍は、アメリカの国防総省が資金援助したウクライナの軍事的な生物兵器プログラムの証拠を隠滅した形跡を発見した」というものだった。 ■ロシア軍の手に渡る危険性を指摘
… … …(記事全文6,283文字)
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