━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.588 2021/01/11 岸田政権で「絶望未来」は深刻化 富裕層に続き若い世代まで続々と日本脱出 ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2022011109000089570 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-89732.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 弱毒化したオミクロン株の感染拡大など恐れる必要がないのに、過剰反応しすぎの岸田政権。政権が発足して3カ月が経ったというのに、いまだになんの仕事もしていない。 「これでは日本は完全にオワコンになる」という見方が強まっている。すでに、人口減少による「絶望未来」は目前にあり、これを止めない限り日本は途上国に転落する。 多くの富裕層がこの国を出ているが、これからは有為な若い世代までこぞって出ていくだろう。もう、この流れは止められそうもない。 [目次] ────────────────────────────── ■岸田首相の年頭会見は中身カラッポ ■中身がないから奈良時代の改革を持ち出した ■首相としてやりたい政策はないのでは? ■「ジャパニフィケーション」と病人扱い ■人口減少という「確実な未来」の姿 ■間違いなく「高負担・低福祉」社会になる ■日本人の3分の1は将来に対して悲観的 ■一生涯の貧困が宿命づけられている ■いま私たちが選択すべきことは2択のみ ■移住先はいまや全世界に広がっている ■いきなり海外大学進学が意味するところ ────────────────────────────────── ■岸田首相の年頭会見は中身カラッポ 「大胆に挑戦し、新たな時代を切りひらくための1年としたい」 1月3日、岸田文雄首相は年頭の記者会見で、こう述べて、日本再生への意欲を示した。しかし、その後は、当面の課題としてコロナ対策に全力を傾けると言うだけで、肝心な「新しい資本主義」については、具体的に踏み込まなかった。踏み込まなかったというより、踏み込めなかったと言ったほうがいいだろう。 なぜなら、それは単なる「思いつき」「言葉遊び」に過ぎず、具体的な中身などないからだ。 この会見で首相が語った「新しい資本主義」への取り組みは、次の3点である。 (1)戦後の創業期に次ぐ日本の第2創業期を実現するため、本年をスタートアップ創出元年として5カ年計画を設定し、強力に取り組む。すべての挑戦者を官民挙げて全面的にサポートする。 (2)デジタル田園都市国家構想を実現するため、地方における官民のデジタル投資を大胆に増加させるデジタル投資倍増に取り組む。 (3)気候変動問題への対応としてクリーンエネルギー戦略を議論する会議に私自身が出席し、カーボンニュートラルに向けて関係各省で総力を挙げて取り組むよう指示することにした。… … …(記事全文7,700文字)