━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.587 2021/01/06 地球温暖化の不都合な真実(3) じきに始まる「大移住・大移民時代」に備えよ! ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2022010609000089262 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-89428.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 地球温暖化を食い止めるための「脱炭素」政策は、現状では行き詰まるだろう。「2050年カーボンニュートラル」は実現できない可能性のほうが高い。人々は、カーボンニュートラルのために、いまの暮らしを捨てることはできないと思うからだ。 しかし、温暖化が本当に待ったなしだとしたら、私たちはライフスタイルを変えらざるをえなくなる。それは、温暖化の被害を受ける地域を捨て、新天地に移住することだ。いわゆる「環境移民」である。 じきに、「大移住・大移民時代」が始まるだろう。 [目次] ────────────────────────────── ■温暖化対策で人間らしい生活は行き詰まる ■クルマや飛行機に乗るな、肉を食べるな ■温暖化を阻止できても世界は元に戻らない ■2070年までに35億人に被害が及ぶ ■世界銀行は環境移民を1億4300万人と推計 ■すでに始まっている環境移民の大移動 ■環境難民の流入で都市スラムが拡大中 ■移民受け入れ大国、カナダ、ドイツの未来 ■アメリカ国内でも南から北への動きが ■「大移住・大移民」時代がやって来る! ────────────────────────────────── ■温暖化対策で人間らしい生活は行き詰まる 現在、世界各国が目指しているのは、「パリ協定」で採択された目標を実現させること。すなわち、世界の平均気温の上昇を産業革命以前と比べて1.5度以内に抑えることだ。そのために、温暖化の犯人とされる二酸化炭素を排出しない「脱炭素社会」を構築することである。 その方法として、主にクルマのEV化、再生可能エネルギーへの転換などがあるが、それだけでは不可能として、最近は、生活を根本から変えることが求められるようになった。 現在、個人レベルで求められる温暖化対策として、次のようなことが挙げられている。 ・エアコンの冷房の設定温度を27度から28度にする ・エアコンの暖房の設定温度を21度から20度にする ・エアコンの稼働時間を1日1時間短くする ・冷蔵庫に食料、飲料を詰め込みすぎない ・使っていない電源プラグは抜いておく… … …(記事全文7,047文字)