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山田順の「週刊:未来地図」 ― 日本は、世界は、今後どうなっていくのでしょうか? 主に経済面から日々の出来事を最新情報を元に的確に分析し、未来を見据えます。

山田順(ジャーナリスト・作家)

山田順

山田順の「週刊:未来地図」No.585:地球温暖化の不都合な真実(1)長期的に見れば「氷期」に向かっているのか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.585 2021/01/04 地球温暖化の不都合な真実(1)   長期的に見れば「氷期」に向かっているのか?      ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2022010409000089260 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-89426.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  年が明けて2022年を迎えたが、今年の冬は格別に寒い。そのため、いま世界が直面している「地球温暖化」(global warning)が嘘のように思えてくる。欧米と比べたら、日本人の危機意識は低い。この国には、欧米のような過激な環境アクティビストがいないことも影響しているのだろうか。  私も、そんな危機意識が低い人間の一人だ。  これまで私は、さまざまな温暖化に関する学説、論評、報道に接してきたが、「脱炭素」(carbon neutral)政策で温暖化を防ぐことに対しては懐疑的である。それに、長期的に見ると、地球は10万年周期の「氷期」(glacial period) に向かっているという説もあり、そうした見方のほうに興味がある。  そんなこともあり、地球温暖化をどう捉えればいいのか、現在、人類が直面している最大の課題を考えてみることにした。  *年頭にあたって「地球温暖化」を、今日から3回にわたって特集配信します。特集の(2)は明日、(3)は明後日に配信します。お付き合いください。 [目次] ────────────────────────────── ■南極の「終末の氷河」の溶解が早まる ■海水面の上昇で砂浜は消滅し都市は水没 ■毎年のようにやって来る記録的な寒波 ■バイキングの遺跡の年代が特定される ■グリーンランドで牧畜ができた温暖期があった ■温暖化人為説は確定し政治課題となった ■縄文時代、東京や横浜は海の中だった ■シロクマ絶滅とツバルの水没のマヤカシ ■「氷期」と「間氷期」が周期的に繰り返す ■氷期は来ないかもしれないという説もある ■温暖化がヨーロッパに悲劇をもたらした ────────────────────────────────── ■南極の「終末の氷河」の溶解が早まる    年末に「地球温暖化」(global warning)を警告する大きなニュースがあった。それは、「南極のスウェイツ氷河が危ない」というもので、氷河を守っている棚氷が5年以内に崩壊の可能性があり、そうなると氷河が溶けて世界の海面を2フィート(約60cm)上昇させるというのだ。  この見解を示したのは、オレゴン州立大学の氷河学者エリン・ペティット博士。博士は12月13日に行われたアメリカ地球物理学連合の会議の記者会見で、そのように語った。  スウェイツ氷河は、別名「終末の氷河」(doomsday glacier)と呼ばれ、アメリカのフロリダ州と同じ大きさ。すでに一部は溶け出しているが、大部分は棚氷がダムのようなって暖かい海水から守られているので、それほど懸念されていなかった。しかし、棚氷のひび割れが、確実に広がっているというのだ。
… … …(記事全文8,221文字)
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