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山田順の「週刊:未来地図」 ― 日本は、世界は、今後どうなっていくのでしょうか? 主に経済面から日々の出来事を最新情報を元に的確に分析し、未来を見据えます。

山田順(ジャーナリスト・作家)

山田順

山田順の「週刊:未来地図」No.583: 中国経済の失速が日本を直撃、このままでは私たちの暮らしは窮地に!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.583 2021/12/21 中国経済の失速が日本を直撃、    このままでは私たちの暮らしは窮地に!      ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2021122109000088822 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-88994.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ここにきて、中国の経済失速が鮮明になってきた。もやや、コロナ禍以前のような成長は望めないという見方が優勢だ。  そこで思うのは、中国の経済失速の影響をわが国の経済がどれほど受けるかである。北京冬季五輪の外交ボイコット問題で、右派、保守派は威勢のいいことを言っているが、現実問題として中国経済が失速すれば、日本が受ける影響は甚大だ。なによりも、私たちの暮らしを直撃する。  すでに、インフレは進み、このままいけばスタグフレーションになるのは確実になってきた。 [目次] ────────────────────────────── ■1年8カ月ぶりに金利を0.05%引き下げ ■「発展」ではなく「安定」を重視する ■「2028年、米中逆転」は遠のいた ■デカップリングがじわじわと効いてきた ■中国への投資はリスクが大きすぎる ■「共同富裕」によりますます冷え込む ■少子高齢化に加え「人口減少」が始まった ■北京冬季五輪後に大きく減速する可能性 ■中国株式の低迷が世界同時株安を引き起こす ■日本企業は中国なしではサバイバルできない ■中国発のインフレが日本を巻き込む ■2022年は値上げラッシュが家庭を直撃 ────────────────────────────────── ■1年8カ月ぶりに金利を0.05%引き下げ  2021年12月20日、中国人民銀行(中央銀行)は、「最優遇貸出金利」(LPR、ローンプライムレート)の1年物を11月までの3.85%から0.05%引き下げた。利下げは2020年4月以来、1年8カ月ぶり。中国のLPRは、優良企業に適用する貸出金利の参考指標で、事実上の政策金利である。  現在、世界中がインフレに見舞われ、アメリカではFRBがテーパリング後の利上げを表明しているというのに、中国だけが逆行して金利を下げる。なぜ、こんなことをしなければならないのか?  それは、景気が悪化し、経済減速が加速化してきたからだ。すでに、中国経済はコロナ禍の影響を差し引いても、成長が大きく鈍化している。  LPR利下げに先立って、中国人民銀行は、15日に市中銀行から強制的に預かるお金の比率を示す「預金準備率」を0.5%引き下げている。LPRが大企業向けなら、こちらの引き下げは中小零細企業の資金繰りを支援するためだ。  つまり、中国は、市場への資金供給を増やす金融緩和に踏み切ったのである。その目的は、ずばり景気対策。景気減速を食い止めようというのだ。  じつは、この利下げは予想されていたもので、多くのアナリストが今後もさらなる利下げあると指摘している。
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