━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.572 2021/10/05 ついにスタグフレーションに突入 貯金、現金の価値低下でなにが起こるのか? ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2021100509000085696 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-85895.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岸田新内閣が誕生しても、市場のムードは暗いままで、将来がまったく見通せなくなっている。そればかりか、このメルマガで何度か警告してきたように、物価が上がり、これまでのデフレが一変し始めた。メディアはインフレを指摘し出したが、日本の場合は、明らかにスタグフレーションである。 所得が上がらないなか、一方的に物価が上がり、貯金、現金の価値は低下する。この先、株、不動産などはどうなっていくのだろうか? [目次] ────────────────────────────── ■10月からいっせいに始まった値上げ ■日本はもはや「スタグフレーション」だ! ■アメリカでも値上げが始まった ■インフレは来年の春まで改善されない ■賃金で見ると日本はもはや完全な後進国 ■なぜ日本人の給料は上がらなかったのか? ■アベノミクスは日本の労働者を貧しくさせた ■スタグフレーションでは貨幣の価値が下がる ■日銀の本来の役割はインフレの抑制 ■国と日銀がどう動くかで未来は変わる ■誰も経験したことがない金融緩和バブル ■金融緩和を止めたとき株価はどうなる? ■売るに売れなくなった日銀の所有株 ■ハイパーインフレなら金は本当か? ■人口減で不動産の下落圧力が止まらない ────────────────────────────────── ■10月からいっせいに始まった値上げ 10月1日付の「読売新聞」は、『値上げまた値上げの10月、野菜・マーガリン・牛丼…宣言解除でも水を差すおそれ』という記事を掲載した。 この記事で紹介された主な値上げ品は、次のとおりである。 ・マーガリン:雪印の「ネオソフト」(160グラム)の希望小売価格は税込みで16円ほどの値上げ。 ・牛丼:松屋は「牛めし」(並盛り)を税込み320円から全国一律で380円に値上げ。 ・野菜:農林水産省は9月29日、主な野菜14品目の10月の価格見通し(卸値ベース)を発表。ジャガイモとタマネギは10月を通して平年より2割以上高くなる見込み。ハクサイやレタス、ナスも、高値で推移。… … …(記事全文9,524文字)