━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.539 2021/03/02 トランプ2024年出馬に意欲。 アメリカの政治腐敗と分断はますます深刻化する! ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2021030209000077259 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-77557.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ トランプ前大統領の出現で、アメリカの政治風土は激変しました。いまや、共和党も民主党もカネまみれで、民主主義は機能していません。バイデン政権になったとはいえ、アメリカの「分断」は続いています。 先ごろ、トランプは2024年の大統領選に出馬すると示唆し、多くの共和党議員もそれを受け入れている状況です。このままいくと、共和党は「白人党」、民主党は「非白人党」になってしまうでしょう。 [目次] ────────────────────── ■2024年の大統領選に意欲満々のスピーチ ■マコーネルもロムニーもトランプ支持 ■弾劾裁判でのマコーネルのスピーチは秀逸 ■弾劾裁判での衝撃の映像と州兵到着遅れ ■結局、共和党はトランプに乗っ取られた ■マコーネルは腐敗したリーダーなのか? ■多くカネを集めた候補が勝つ金権選挙 ■「スーパーパック」によって選挙が変わった ■コーク兄弟の兄が間違いを反省し告白 ■トランプに資金提供をしてきた後ろ盾 ■トランプも不正選挙をしたのではないか? ■アメリカは欧米系白人の国ではなくなる ────────────────────────── ■2024年の大統領選に意欲満々のスピーチ 2月28日、フロリダ州オーランドで、「CPAC」(The Conservative Political Action Conference:全米保守政治活動会議)が開かれた。これに登壇して久ぶりにスピーチしたトランプ前大統領は、意気軒昂にこう述べた。 「誇りある、勤勉なアメリカの愛国者であるわれわれの運動は始まったばかりで、最後にわれわれは勝利するだろう。われわれは勝利する」 私は、この映像をYouTubeで見た。そして、「やはり、そうなのか」と思った。トランプはなんら懲りることはなく、いまも指導者気分でいて、それを続けていこうとしている。この人には、引退とか、反省とか、そんなことは、これっぽっちもないのだと------。 トランプはまったく変わっていなかった。 バイデン新大統領に対して「近代史上いかなる大統領のなかでももっとも悲惨な最初の1カ月」と批判し、改めて民主党が2020年の選挙を「盗んだ」と主張した。そして、2024年の大統領選に、「私は彼ら(民主党)を3度負かすために決断するかもしれない」と述べ、再出馬の可能性を示唆したのである。 さらに、トランプは共和党の団結を強調し、第3の党を立ち上げる計画はないと表明した。 「われわれは新党を立ち上げない。われわれには共和党がある。共和党は団結し、これまでになく強固になるだろう」… … …(記事全文8,582文字)