━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.075 2013/02/04 日本人の9割がヤンキーという「子だくさんバカたち」が 支配する社会がやって来る(!?)というのは、本当か? ウェブで読む:http://foomii.com/00065/2014020409000019505 EPUBダウンロード:http://foomii.com/00065-20126.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は、最近の街の様子の異変から、これからの私たちの社会がどんなふうになるのかを展望します。最近気になった二つの記事と、アメリカのB級映画を取り上げますが、本当にこんなことになったら、大変です。 しかし、その可能性がないとも言えないのです。 日本がこのまま経済衰退を続ければ、「1億総ヤンキーになる」時代がやって来てもおかしくはないからです。 [目次]────────────────────────────────── ■「門松がない」「晴れ着がいない」今年の正月 ■派手婚から地味婚になり、ブライダル産業が崩壊 ■葬式は増えているのに、葬祭産業市場は縮小 ■年々、葬儀にかける費用が減っている現実 ■この先、ヤバくなる(なくなる?)仕事とは? ■「日本人の9割がヤンキーになる」という記事 ■「不良」としての経験がない「ゆるい」ヤンキー ■新ヤンキーが好むのは「野菜」より「唐揚げ」 ■東京にエリート、地方にヤンキーという社会構造 ■新ヤンキーの最大の特徴は「子だくさん」 ■アメリカのB級映画『イディオクラシー』を見る ■「バカによるバカのためのアメリカ」ができあがった ■すでに「超おオバカ社会」になっているかも? ────────────────────────────────────── ■「門松がない」「晴れ着がいない」今年の正月 新聞やテレビばかり見ているだけでは、世の中の変化に気がつかいない。最近、本当にそう思ったのが、永江一石さんというWEB系マーケター&コンサルタントが書いているブログを読んだときだ。 http://bylines.news.yahoo.co.jp/nagaeisseki/20140107-00031347/ このブログ記事のタイトルは「2014年正月にいまさらながらに確信した、こんな業界がこれからヤバイ」で、永井さんは近所の深大寺(調布市)に初詣に行って“ある変化”に気がついた。 1、「門松がない」「しめ飾り」がない(昔は玄関に門松を飾る家が多かった。また、自家用車のグリルには小さなしめ飾りを付けた。しかし、これがない) 2、「晴れ着がまったくいない」(初詣に来ている人のなかに、晴れ着女子がいない。このことをブログに書いたら、TwitterやFacebookでも「熱田神宮でも皆無」「明治神宮にもいなかった」といない報告が多数あった) ■派手婚から地味婚になり、ブライダル産業が崩壊 この二つのことから、永江さんは、日本の冠婚葬祭産業が崩壊しつつあることを確認する。つまり、門松がなくなり、晴れ着女子がいなくなったのは、社会に大きな変化が起きているからだと確信する。そうして、まず、15年くらい前から、派手な結婚式がなくなり、それにともないブライダル産業が斜陽化し、最近は崩壊してしまったことに言及する。 たしかに、かつてどこにでもあった結婚式場は、その多くが潰れた。 永江ささんはこう書く。 《いまでは芸能人でも派手に結婚式をやるのは相撲取りと神田うの、ヤンキー支持率の高い浜崎あゆみくらいである。(中略)20年以上前は会社の同僚呼んでホテルで結婚式というのが普通だったと思う。上司の席順どうしようかとか悩んだ人も多いでしょう。いまじゃ「派手な結婚式=馬鹿っぽい、かっこ悪い」のイメージが大である。》 ■葬式は増えているのに、葬祭産業市場は縮小 続いて、永江さんが挙げるのが、葬式である。高齢化社会なので、葬式は増えているだろうと思ったからだ。調べてみると、たしかに葬式は毎年増えていた。しかし、葬祭業の市場規模は反比例して減っているのだ。なんと、2002年が市場のピークで、以来、毎年、市場は横ばいか縮小しているのである。 じつは、私はこの事実を知らなかった。単純に、葬祭産業は伸びているのだろうと思っていた。それが、もう10年以上にわたって縮小している。つまり、儲からなくなっているというのだ。… … …(記事全文9,031文字)