━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.074 2013/01/28 日本の対外イメージが急速に悪化。このままでは中韓の思う壷! ウェブで読む:http://foomii.com/00065/2014012809000019400 EPUBダウンロード:http://foomii.com/00065-20062.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨年暮れの安倍首相の靖国参拝から、日本は明らかにおかしくなってきました。中韓の反日発言などほうっておけばいいのに外務省はムキになって反論し、ダボス会議の取材ではとうとう安倍首相が取り返しのつかない失言をしてしまいました。さらに、ケネディ大使のイルカ発言にも反論するのですから、どうかしています。 こんなことを続けていると、日本の対外イメージは悪化する一方になります。もともと口先バブルを起こしただけにすぎない「アベノミクス」も、大きく失墜することになります。本当に嫌な気分になってきました。 今回は、これら一連の問題によって、いまの日本が海外からどう見られているのかを検証し、どうすべきかを述べてみます。 [目次]────────────────────────────────── ■靖国参拝で「中国のほうが正しい」というムードに ■世界中で活気づく中国の日本非難の嵐 ■靖国神社は英語では単に「War Shrine」(戦争神社) ■『ワシントン・ポスト』紙を舞台に日中の論戦 ■明らかに戦略を変えてきた中国の狙いとは? ■クジラもイルカも人間に準じた「人権」を持っている ■「安倍首相は戦争を否定しなかった」という報道 ■第一次世界大戦前と同じと誰が吹き込んだのか? ■欧米メディアの日本批判報道は私たちがつくった ■従軍慰安婦問題も朝日新聞がつくり出した ■いまの歴史観で過去を裁くこと自体がおかしい ■欧米メディアの記者はどうやって報道しているのか? ■なぜ『WSJ』は日本批判記事ばかり書くのか? ■どんどん築かれていく「対日包囲網」 ■中韓に反論。そしてアメリカにも反論でいいのか? ■アメリカの同盟国でいるために日本がすべきこと ────────────────────────────────────── ■靖国参拝で「中国のほうが正しい」というムードに はっきり言って、このまま行くと、日本の将来は不安がいっぱいだ。なぜなら、海外から見て、いまの日本は非常に危なっかしく見えるからだ。まずは、その要点を書いて、それから、これまでの経過を踏まえながら、今後、日本はどうすべきかを考えたい。 「日本は中国に対抗するためにアメリカを頼ってきた。尖閣諸島問題では、常に日米安全保障条約が適用されることを明言してほしいと言ってきた。それなのに、沖縄では米軍基地反対運動で普天間基地の移転は決まらず、オスプレイ配置には反対運動が起こる。一方でアメリカを頼り、一方でアメリカは出ていけと言う。いったい日本人はなにを考えているんだ」 これが、私の知り合いのアメリカ人の正直な感想だ。こう言われると返す言葉もない。 さらに、「安倍首相はどう見ても極右にしか見えない。アメリカがよせというメッセージを出しているにもかかわらず靖国に参拝して、中国を挑発した。こうなると、危機をあおっているのは中国ではなく日本という見方が広まりかねない。ワシントンは頭を抱えていると思うね」と言うのも、そのとおりだろう。 ■世界中で活気づく中国の日本非難の嵐 安倍首相の靖国参拝問題の是非に関しては、以前のメルマガに書いたので,今回はあまり触れない。それより、参拝後に起こった中国と日本の論争に関して、危惧することが大きい。というのは、これを続けると、知人のアメリカ人が言うように、間違いなく国際世論は「中国の言っているほうが正しい」という方向に傾いていくからだ。 1月24日付けの朝日新聞が伝えるように、昨年暮れの安倍首相の靖国参拝以来、中国の日本非難は続き、世界中のメディアで日本の横暴を訴えるようになった。たとえば、フランスの『フィガロ』紙で中国の駐仏大使は「ヒットラーの墓に花を供えるところを想像してみてほしい」と、靖国神社をヒットラーに墓になぞらえ、欧州の反ナチ感情に訴えた。 フランスばかりではない。世界各国で、中国の各国駐在大使らは現地メディアへの投稿を繰りかえしている。さらに、記者会見の席では、記者の日中関係への質問に対して、「日本は横暴だ」「国際秩序を乱そうとしている」と主張している。彼らの論点は、「靖国参拝でわかるように、日本は第二次世界大戦後の国際秩序を一方的に修正しようとしている」というものだ。 ■靖国神社は英語では単に「War Shrine」(戦争神社) 中国の主張は巧みだ。彼らは欧米人の関心を引くために、歴的なエピソードを巧みに使う。イスラエルではホロコーストを持ち出し、イギリスでは「ハリー・ポッター」に登場する“闇の帝王”を持ち出しで、それと日本が同じことをしていると印象づけようとしている。まさしく、これは日本に対するネガティブキャンペーンである。 中国人は、「ケンカは声が大きいほうが勝つ」と思っている。そのために、あらゆる詭弁を弄する。彼らにとって正しいか正しくないかは問題ではない。… … …(記事全文10,838文字)