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山田順の「週刊:未来地図」 ― 日本は、世界は、今後どうなっていくのでしょうか? 主に経済面から日々の出来事を最新情報を元に的確に分析し、未来を見据えます。

山田順(ジャーナリスト・作家)

山田順

「中国バブル崩壊」が現実化、日本はどうなるか?を考える

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━       山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」   No.045 2013/07/16 「中国バブル崩壊」が現実化、日本はどうなるか?を考える      ウェブで読む:http://foomii.com/00065/2013071609000016449      EPUBダウンロード:http://foomii.com/00065-17120.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回のメルマガは相当長いものになっています。いつも5000字〜6000字を目安に書いていますが、今回は優に1万字を超えています。メルマガの多くは、毎回2000字程度で、週刊誌の2ページ程度の記事でお茶を濁しています。しかも、時事解説、経済予測、時事感想、身辺雑記などが中心です。  しかし、私のメルマガはそんな程度のものを目指していません。  書くなら徹底的に書く。そのボリュームと内容で、みなさんに私の考えと未来の見方を伝えています。とうわけで、今回は、いま注目の「中国バブル崩壊」をテーマに選びました。 [目次]────────────────────────────────── ■中国がおかしくなれば日本にも多大な影響が ■いまや大盛況の「中国撤退セミナー」 ■中国撤退に成功したユニデンと大林組 ■中国の場合、公的資金の投入は簡単だが…… ■アメリカの金融緩和の終結が輪をかける ■中国バブルが終わったらアメリカで不動産バブル ■「シャドーバンキング」と「理財商品」 ■「理財商品」による自転車操業 ■中国バブルはなぜ、生まれたか? ■欧米が「内需拡大」を迫ってもそれは無理 ■2010年の時点ですでにピークアウトしていた ■一昨年行った青島で食中毒で寝込む ■もっとも苦労するのは「現地政府との関係•人脈」 ■できればチャイニーズドリームが続いてほしい ■先にハコモノをつくってしまうすごさ ■東アジアは馴れ合い文化でビジネスが進む ■果たしてソフトランディングできるのか? ■日本は中国の泥沼に引き込まれるのか? ■中国側の罠にはまったある日本企業 ■大量の中国難民が日本に押し寄せる? ■貿易赤字国に転落してしまった中国 ■「いつ崩壊するか?」より日常生活の防衛を ────────────────────────────────────── ■中国がおかしくなれば日本にも多大な影響が  中国のバブル崩壊が現実化してきた。もう、「崩壊するのかしないのか?」という話ではなくなり、「崩壊は間違いないので、どう対処していくか」というところまで局面は来ているようだ。  このメルマガでは、去年から「中国の成長は止まる」ということを書いてきているので、読者の皆さんも、いまさら驚かれる話ではないと思う。ただ、今回どうしても言っておきたいのは、私たち日本人が中国バブルの崩壊をまったく喜べないということだ。  尖閣列島問題、反日デモなどの反感から、「ほら見たことか」と言うのはかまわない。しかし、いくら溜飲を下げようと、中国がおかしくなれば、日本にも多大な影響がある。歴史上、これほど日中の経済関係が一体化したことはなかったのだから、ここは冷静になったほうがいいと思う。  中国バブル崩壊の衝撃が大きければ大きいほど、すでに経済衰退期に入っている私たちの国の衰退が加速するのは間違いないからだ。アベノミクスによる一時の楽観も、いっぺんに吹き飛んでしまうかもしれない。 ■いまや大盛況の「中国撤退セミナー」  もはや遅すぎると思うが、いま盛んにコンサル会社による「中国撤退セミナー」が開かれており、中国に進出していた中小メーカー関係者で盛況だ。ついこの間まで中国進出を煽っていたコンサル会社は、今度は撤退で儲けているのだから、開いた口が塞がらない。  こうしたセミナーは、昨年の秋から盛んに開かれるようになった。    私も今年の初め、あるセミナーに取材に行ってみたが、中国撤退の難しさは尋常ではない。そのため、「撤退したほうが損出は大きい。ここは最後まで踏みとどまってみる」という経営者もいた。
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