ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00049/2019041807210853858 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2019/04/18 第1858回 陣取り合戦 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★米中貿易戦争 検証プロセスについての合意ができたことで、一応の合意に近づいています。ただし、これは大きな構造改革を伴うものであり、中国側としては容易には改善できないものであるのだと思います。また、その一方でECRAなど米国の知的財産権の抱え込みはこれからますます強化されてゆくものと思われ、先端分野などでの中国への輸出は減少することになるのだと思います。また、それを見据えた上で、外国企業などは中国抜きのサプライチェーンの作り変えを進めており、市場の分断は進むと思われます。 トランプ政権としても、来年の大統領選挙を見据え、米国経済の悪化は望んでいない。しかし、南シナ海問題など安全保障上の大きな問題と中国の海外への影響力拡大は阻止したく、一帯一路など経済を利用した軍事的かつ政治的影響力拡大策を阻止するという大きな目標は変わらないということになります。また、議会はトランプ大統領以上に中国に対して強硬であり、来年度の国防権限法が昨年以上に中国に対して厳しいものになるのはほぼ確実でしょう。昨年の場合、トランプ大統領と習近平氏の間で生まれたZTEなど中国通信機器企業への制裁廃止をNDAAで議会がひっくり返した形になりました。… … …(記事全文2,849文字)
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