━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2011/10/10 第20回 スペイン、イタリア格下げと格付けの嘘 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先週末、フィッチはスペインとイタリアの格付けを格下げした。すでに織り込み済みの 部分もあるが、やはり実際に格下げされると、そのダメージは生まれることになる。ECB は国債格下げのダメージを緩和するために、二国の国債の購入を行ったのである。 格付けに関しては、様々な問題を内包しているが、それが金融システムの一部として機 能している面もあり、簡単に排除することはできない状況でもある。 現代の金融システムは非常にシステミックに出来上がっており、数値と格付けが大きな 意味を持つ構造になっている。証券化や債権化、さらにそれを組み合わせたデリバティブ 商品なども多岐にわたっており、これを人間がすべて行うことはできない。そのため、格… … …(記事全文3,141文字)
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