… … …(記事全文1,891文字)4月9日(水) 富田のメルマガ
◇午後1時25分に出尽くし感
本日午後1時1分、米国の相互関税(日本24%)が発動した。延期や緩和などはなく、日経平均は一時31258円(1754円安)まで下落し、1298円安31714円で終えた。8日のNYダウは朝方1461ドル上昇したが、結局37645-320ドルと4日続落。そして日本時間のNYダウ先物が900ドル程下げており、貿易戦争激化による同時株安が収まる気配にない。
半導体株指数SOX(8日3562.94-132)も1年半ぶり安値圏に沈む。地合いが悪化すると懸念材料が出てくるもので、米国で政権とイーロンマスク氏のあつれきや、日本で「EUの炭素繊維禁止案」「データセンター設置で住民とあつれき」などが浮上する。
日経平均は7日の暴落(2644円安)がブラックマンデー、セリングクライマックスとなり、8日に1876円高(史上4番目の上げ幅、値上がり銘柄数99%)と大きく切り返したものの、それも本日の下落でほぼ帳消しにした。
ただ、日中の推移をみると関税発動直後の午後1時25分に日経平均は安値31258円をつけてから下げ幅を縮めた。為替(ドル円)も同じタイミングで144.58円をつけて切り返し(今夕17時半145.27円)、NYダウ先物は954ドル安から16時過ぎプラスに浮上する場面もあった(今夕17時半300ドル安)。
つまり、トランプ相互関税発動直後でマーケットはいったん「出尽くし」となった可能性もある。