… … …(記事全文2,680文字)<OPECプラスが減産縮小を急いだ意味>
石油輸出国機構(OPEC)プラスは7月8日の会合で、8月の減産規模を日量54.8万バレル縮小することで合意した。5~7月は日量41.1万バレルのペースで減産縮小を進めており、事前のReutersやBloombergなどでは同規模の減産縮小が合意されるとの見通しが報じられていたが、ペースアップが決まったことにはサプライズ感があった。
突然に「日量54.8万バレル」という中途半端な数値が出てきたが、これは7月時点で残された自主減産の規模が109.5万バレルだった影響だ。これを単純で2で割ると54.8万バレルであり、今回の決定は9月に更に54.8万バレルの減産縮小を行うことで、日量220万バレルの自主減産を終了させる計画であることを意味しよう。