… … …(記事全文3,447文字)<投資人気が停滞中、持高調整を優先>
金相場は方向性を欠く展開が続いている。COMEX金先物相場は4月22日に過去最高値となる1オンス=3,509.90ドルまで値上がりしたが、その後は3,100~3,500ドルのレンジ内で売買が交錯している。イスラエルとイランの軍事衝突発生でも3,500ドル台には到達しなかった一方、4月9日以降は約3ヵ月にわたって3,000ドル台を維持しており、下値は切り上げ傾向にある。
出来高が抑制され、取組高はほぼ横ばいであり、短期筋の持高調整が中心の展開になっていることが窺える。短期の投資人気は銀、プラチナ、パラジウム相場の方にシフトしており、金相場に関しては1~4月期の急伸地合の反動もあり、過去最高値圏で値固めを進める動きが優先されている。