… … …(記事全文2,914文字)<6月の金ETF残高は急増、日本は9ヵ月連続の増加>
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、6月の金上場投資信託(ETF)残高は前月比74.57トン増の3,615.89トンになった。今年は、1~4月期に341.60トン増となった後、5月に19.11トン減と6ヵ月ぶりの減少に転じていたが、6月は改めて急増したといって良いだろう。6月末時点の投資残高は、2022年8月以来となる2年10ヵ月ぶりの高水準になる。
6月は、北米が44.32トン増、欧州が23.13トン増、アジアが5.35トン増となっている。北米は3月以来の増加幅だが、イスラエルとイランの軍事紛争、更に米軍がそれに介入したことが、安全資産に対する投資需要を高めた模様だ。また、米連邦準備制度理事会(FRB)は6月金融政策で政策調整を見送ったが(政策金利は4.25~4.50%)、当局者が年内2回の利下げ見通しを維持したことも、金ETFへの資金流入を促したとみられる。