… … …(記事全文3,319文字)<作付け期終了、天候リスクは抑制されている>
シカゴ穀物相場は、トウモロコシ相場が今年最安値圏での取引になる一方、大豆相場は逆に今年最高値圏での取引になっている。ともに今季の米国産の豊作見通しが上値を圧迫しているが、大豆相場に関しては大豆油相場が2023年10月以来の高値を更新していることが相場を下支えしており、相対的な底固さも目立つ状況になっている。
【CBOTトウモロコシ先物相場(日足)】
米穀倉地帯では今季の作付け作業が概ね終了したが、大きな問題は認められない。米農務省(USDA)の作況報告だと、6月15日時点で「良」以上の比率は、トウモロコシが72%、大豆が66%となっている。トウモロコシと比較すると、大豆は著しい豊作期待がある訳ではないが、それでも作付け期を無難に消化したという意味では、天候リスクのプレミアム加算の必要性までは認められない状況になっている。