… … …(記事全文3,652文字)<プラチナ相場は高騰一服後の高止まり>
NYMEXプラチナ先物相場は1オンス=1,200ドル台で売買が交錯する展開に移行している6月月初の1,053.20ドルから13日の1,300.50ドルまで急伸していたが、その後は上げ一服となっている。1,200ドル割れから値を崩すような値動きにはなっていないが、急ピッチな上昇にはブレーキが掛りつつある。
【NYMEXプラチナ先物相場(日足)】
6月入りしてからのプラチナ相場の高騰は、リースレートの急伸と連動した値動きになっていた。1ヵ月物だと月初の10.83%が12日には22.33%まで急伸する異常な状態になっていた。リース取引は相対のため詳細は不明だが、少なくともこれだけのレートを支払ってでもプラチナ地金を入手したいとのニーズが存在したことは、プラチナ現物市場の需給に混乱が生じていることを示唆した。ただし、そのリースレートも13日以降は16%台まで低下しており、依然として高水準であることには変わりないが、一定の落ち着きを取り戻しつつある。