… … …(記事全文3,753文字)<100ドルの値幅は通常の状態に>
COMEX金先物相場は、1オンス=3,200~3,500ドル水準で乱高下している。4月22日の3,509.90ドルを最後に高値更新は見送られているが、その後は急落と急伸が繰り返される極端な高ボラティリティ環境が続いており、トレンドが定まりづらい環境になっている。5月7日には3,448.20ドルまで切り返して過去最高値更新も見通せる状況になっていたが、その僅か3営業日後の12日には3,211.20ドルまで急落するなど、短期間で200ドル超の急落となるリスクも抱えていることが確認されている。
【COMEX金先物相場(日足)】
4月1日以降の29営業日のデータをみると、1日の値幅が100ドルを超えたのは12営業日、50ドルを超えたのは24営業日であり、24時間で100ドル超の値幅は当然のマーケット環境との認識が求められる。しかも上下双方に値が飛んでおり、その意味では3~4月の異常なハイペースの値上がりに対する調整局面が続いているとの評価になろう。