… … …(記事全文2,888文字)<通商リスク緩和期待も、原油相場の反発力は限定される>
NYMEX原油先物相場は、1バレル=55~65ドルのレンジで低迷状態が続いている。米国株は通商リスクに対する警戒感の後退・緩和で安値修正の動きを強めているが、原油相場の反発力は限定されており、辛うじて60ドル台を回復する展開に留まっている。
マーケット全体を見渡せば、トランプ米大統領の発動した相互関税の消化が進み、投資家のリスク選好性は回復しつつある。5月8日には米英の貿易協定が締結され、10~11日には米中政府高官の協議が無難に消化されている。少なくとも株式市場においては、通商問題が当面のピークを脱し始めた可能性が意識されている。
【NYMEX原油先物相場(日足)】