… … …(記事全文2,921文字)<金ETF残高は5ヵ月連続増、中国の需要が急増中>
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、金上場投資信託(ETF)残高は4月に115.33トン増加した。前月比での増加は5ヵ月連続であり、100トンを超える増加は2月に続いて今年2回目になる。年初からの4ヵ月の累計は341.92トン増であり、このペースが年間を通じて維持されると1,025.76トンと、昨年の中央銀行の金需要(1,086.0トン)に匹敵する需要規模に達する計算になる。
地域別でみると、4月は北米が44.21トン増、欧州が0.66トン減、アジアが69.62トン増となっており、特にアジア地区の金ETF需要の強さが目立つ。この点についてWGCは、需要の大部分が中国(64.8トン増)であるとして、1)金価格の高騰に加えて、2)米国との貿易紛争による経済成長鈍化、株価変動率の増大、現地通貨安のリスク、3)利下げ期待よる国債利回り低下の影響を指摘している。