… … …(記事全文3,201文字)<イスラエル=ハマスの戦闘再開を受けて>
NYMEX原油先物相場は3月5日に1バレル=65.22ドルまで下落したが、その後は安値保ち合い相場に移行している。需給緩和見通しを背景に大きく値を崩していたが、短期的な下げ過ぎ感、売られ過ぎ感から下げ一服となったタイミングで、中東地政学リスクの高まりが、安値修正を促している。
イスラエルとハマスは1月に人質の解放と停戦で合意し、1月19日付で停戦合意が発効した。第一段階は42日間であり、その間に恒久的な停戦である第二段階の停戦合意を目指す計画になっていた。しかし実際には3月1日の停戦合意終了までに第二段階の停戦合意を締結することはできず、3月中旬に入ってからはイスラエルが徐々にガザ地区のハマス、シリアのヒズボラなどに対する攻撃を再開し、特に3月18日には1月の停戦後で最大規模の攻撃が行われた。
【NYMEX原油先物相場(日足)】