… … …(記事全文3,761文字)<「往って来い」で年初来安値を更新>
NYMEX原油先物相場は1バレル=80ドル水準で抵抗を受け、70ドル台前半まで反落している。年初からは、北半球の寒波による短期需給の引き締まり、米欧の対ロシア制裁による流通網の混乱を手掛かりに値上がりしていたが、これらの短期上昇要因の消化・解消が進んでいることが、原油相場の反落に直結している。いわゆる「往って来い」の相場環境になっている。
このタイミングで1月20日にトランプ米大統領が就任したが、その後の2週間強はトランプ劇場ともいえる荒れた相場展開になっている。トランプ大統領の動きは原油市場に強弱双方のメッセージを多数発しており、その動きに一喜一憂する展開になっている。
【NYMEX原油先物相場(日足)】