□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年10月20日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 原油・非鉄金属とゴムの需給環境は全く異なるも、価格は連動性を強めている現実 =================================== <原油、非鉄金属相場と連動した値動き> JPX天然ゴムRSS先物相場は9月21日の1㎏=193.70円で底入れし、足元では230円台までの切り返しを見せている。19日と20日の高値は234.50円に達している。9月の急落地合に関しては、中国不動産大手・中国恒大集団の経営不安からリスクオフ傾向が強まったタイミングで形成されたものであり、その後の本格的なリスクオフ化が回避されたことで、当面のボトムは確認した格好になった。まだ先行き不透明感は強いが、投資家のリスク回避傾向が一服していることが、ゴム相場の急落地合にもブレーキを掛けている。 それでもマクロ需給環境には特段の買い材料が見当たらない中、10月上旬は急落前の210円前後の価格水準まで安値修正を進めた後は伸び悩んでいた。しかし、10月中旬には原油高を手掛かりに220~230円水準まで更にレンジを切り上げた後、10月19日の取引で230円台定着が打診され、6月29日以来の高値を更新している。… … …(記事全文3,195文字)