□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年10月22日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 穀物生産にもサプライチェーン混乱の影響、収穫・作付けの新たなリスクとは? =================================== <農業機械のボトルネック化> 米国穀倉地帯では2021年度穀物の収穫期が進んでいる。米農務省(USDA)によると、10月17日時点の収穫進捗率は、トウモロコシが前週比11%上昇の52%(前年同期57%、平年41%)、大豆が同11%上昇の60%(前年同期73%、平年55%)となっており、収穫作業は既に中盤から後半に差し掛かり始めた状態にある。 足元では、プレーンズ西部から北部で嵐(storm)の発生で降水量も増加し、農作業に若干の遅れも報告されているが、例年と比較して特に大きな問題が発生している訳ではない。急激な気温低下傾向で今後は早霜などのリスクにも注意が求められるが、まだ現実的な脅威とは言い難い。天候リスクの織り込みに関しては、潜在的なリスクとの評価に留まろう。… … …(記事全文3,532文字)