□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年10月15日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== プラチナ相場は最悪期を脱したのか? ネガティブ材料の出尽くしを打診 =================================== <マレーシアのパンデミック収束の効果出るか?> NYMEXプラチナ先物相場は、2月16日の1オンス=1,348.20ドルが今年最高値となり、その後は9月20日の892.60ドルまで、値位置を切り下げる展開になった。今年のプラチナ相場を振り返ると、一貫して「半導体の供給問題」の影響を受けたマーケットと言える。半導体供給が需要を満たすことができず、自動車メーカーが想定外の減産対応を迫られ、それに伴い排ガス触媒用の貴金属需要が落ち込んだことが、プラチナ相場を押し下げてきた。 この問題が難しいのは、半導体の専門家の予想も軒並み外れていることだ。昨年末の段階から供給障害はピークを過ぎたと繰り返し言われ続けてきたが、結果的には今秋にかけて問題は深刻化の一途を辿った。… … …(記事全文3,755文字)