□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年10月18日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 2008年以来の高インフレ環境でも金相場が伸び悩む理由は? =================================== <米消費者物価指数は2008年以来の高い伸び率に> 9月米消費者物価指数は、総合で前年同月比5.4%上昇、コアで4.0%上昇となった。総合は5か月連続で5%超、コアは4カ月連続で4%超となっている。総合では原油相場が過去最高値を更新した2008年以来の高い伸び率になっている。 エネルギーと食品を除いたコアでも4.0%上昇と極めて強力なインフレ圧力が確認されているのは、サプライチェーンの混乱、資材不足、原油以外の後半なコモディティ価格の高騰、更に賃金上昇など、複合的な要因に基づくものであることが窺える。新型コロナウイルスの感染被害が一応はコントロール可能な状態にある中、インフレ圧力が広範囲にわたって観測される状況にある。… … …(記事全文4,634文字)