□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年10月13日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== USDA10月需給報告は在庫見通しを引き上げ、収穫期で上値重い展開続く =================================== <USDA10月需給報告で穀物相場は急落> 米農務省(USDA)は10月12日、最新の需給報告(WASDE)が発表された。同日のCBOT穀物先物相場は、1Bu当たりでトウモロコシが前日比10.50セント安の522.50セント、大豆が同30.00セント安の1,198.25セントと急落した。想定されていた以上に需給見通しが緩和方向性に大きく修正されたことが嫌気され、最近の軟調地合が追認された形になっている。 今報告では、9月30日にUSDAが発表された四半期在庫(9月1日時点)への対応が行われるため、旧穀期末在庫見通しの上方修正は既に消化が終わっていた。四半期在庫は9月需給報告で想定されていた以上に旧穀の期末在庫の水準が高かったことを示しており、焦点はどの項目の修正で在庫見通しを引き上げるかだけであり、在庫見通しの引き上げに関しては既に決定事項になっていた。… … …(記事全文3,894文字)